とびっきりの夢をみせて

星の数ほどいるアイドルの中で @rue_kinarahi

月も星もいらない

瑞稀くんのことを好きになってから、私にとっての月も一番星も北極星も恒星も、暗い夜道を照らしてくれる存在は全部瑞稀くんだった。

瑞稀くん、23歳の誕生日おめでとうございます。こうしてお誕生日ブログを書くのも5回目。変わりゆく場所の真っ只中にいる瑞稀くんにとって今の世界はきっと優しくないから、ただ祈ることしかできないけれど、どこにいたって煌めく瑞稀くんを今年も追いかけさせてね。

 

今日という日は幸せな話しかしたくないから、私が世界で1番幸せだった日のことについて書こうと思います。

 

瑞稀担を名乗り始めて5年目、コロナ禍もあったし、席運がそんなに良くないのと、ファンサがもらえる席にいても私の前に来ると瑞稀くんが違う方向向いちゃうとか、そういうのばっかりだった。別にファンサをもらうためにライブに行くわけではないし、瑞稀くんと目が合わずともHiHi Jetsのライブは最高のエンタメだ。でも、さすがに1度でいいからファンサなるものをもらってみたい!このままだとセキスイで瑞稀くんの水鉄砲の水が一滴かかったのを一夏の思い出として抱きしめて生きていくことになる!というわけで、ファンサうちわを作り直した。うちわの文字は「瑞稀くん 〇〇して」にして、瑞稀くん以外には求めないぞという決意表明。

当日はうだるような暑い日だった。朝から赤いワンピースを着て、いつもより時間をかけてメイクして、綺麗に髪を巻いて、電車に乗った。有明アリーナに行くのは初めてだったがあまり良い評判は聞こえてこなかったから正直期待はしていなかったし、会場に着くと入場と写真と待ち合わせで人がごったがえしていて前髪もメイクもどこかへ消え去った。やっとの思いで発券機に辿り着いて、チケットを見る。「ああスタンドね〜、まぁ見えやすい席だったら良いな〜」って感じで。そしたら一緒に入った友人が「え、ここスタトロ位置では?」と言い出し、会場図を見て心臓がバクバクしだす。席にいくとやっぱりどう考えても、いや期待しない方が良いけど、でもやっぱりそう。慌てて「ちょっと、顔面を整えてきます」って言ってトイレに駆け込んで必死にメイクを直した。下まつ毛にクリアマスカラを塗って中顔面短縮とか、向こうからは見えないの、そんなの分かってるけど、でもその一手間が自分にとってはとっても重要なことで。汗で死んだ前髪も丁寧にとかした。

ライブが始まって、いよいよその時が来た。ペンライトを振りながら、着実にいつも画面で見てる大好きな人たちが近づいてくる。肌の質感とか、汗とか、アイドルが目の前で呼吸をしてる様を見て、当たり前だけど本当に生きているんだな、と思った。みんな自分の色のペンライトやうちわを見つけて、ひどく優しい顔をしていた。他人事みたいにまるで現実感の湧かない中で、瑞稀くんが近づいて来るのを見ながら必死に前髪を直していた。と思ったら私の前あたりに来た瞬間に別方向を向いた。あ、またこのパターンなのか、と思ったのも束の間、咄嗟に「瑞稀くん!」と大好きな名前を呼ぶ。瑞稀くんがこちらを振り向く瞬間がスローモーションに見えた。毎日心の中とTwitter上では呼んでいるけど、初めて本人に向かって呼び掛けたという事実に息が詰まって、瑞稀くんが私のうちわを読んでいる一瞬がまるで永遠みたいで目の奥がチカチカした。本心ではうちわに「瑞稀くん、大変恐れ入りますが〇〇していただけませんか?ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。」と書きたいところをギュッと短縮しておいて本当に良かったなとバカみたいなことを考えていた。たぶんほんの数秒後、瑞稀くんは「OK、心得た」って感じでふんわり可憐に微笑んでうちわに応えてくれて。人間って感極まると本当に立てなくなるんだと知った。足がガクガク震えた。しばらくこの記憶だけを抱いて生きていけると思った。

 

なぜか1番色濃い記憶は「瑞稀くんがうちわを読んでくれている時間」の息の苦しさだ。確実に私のうちわを読んでいる数秒にも満たない時間。毎日焦がれてやまない人に物理的に自分の声が届いて、瑞稀くんのファンの1人として承認されたように思えて胸がいっぱいになった。

 

翌日以降、相変わらず地獄のような日常に戻ったけれど、辛いことがあるたびにその一瞬を何度も何度も脳内再生した。瑞稀くんのおかげで暗い夜道にも光が差す。瑞稀くんを好きなこの4年間、私にとっては月も一番星も北極星も恒星も全部瑞稀くんだった。

 

今年もこうしてお祝いできることを嬉しく思うと同時に、伝記で「ちょっと考えさせられる年齢」と書いていたのが切なくもあり。22歳の瑞稀くんはミュージカル・映画・ドラマの単独初主演にグループでの冠バラエティ、アリーナツアーもやって、この秋もまたドラマが始まった。マイケルに会いに行った演舞場も大阪も名古屋も、ハルに会いに通い詰めた映画館も、怖かったけど必死に見届けたネズの選択も、全部私の日常に煌めきと彩りをくれました。この1年、瑞稀くんのおかげで本当にとっても楽しかったよ。

そんな華々しい活躍ぶりと同時に感じるもどかしさを払いのけるように、まだまだ頑張らなきゃと進み続ける姿勢を眩しく見ています。あんまり無理はしないでほしいけど、過度な心配は誇り高きアイドルに対して逆に失礼だから、ただ応援するのみ。頑張ってる瑞稀くんも、自然体で笑う瑞稀くんもどちらも輝いてる!大変な状況だろうにこちらの気持ちを掬い上げるような文章を書いてくれたり、どうすればファンが喜ぶかをいつも考えてくれたりする優しさと賢さが大好きです。近い将来、HiHi Jetsと瑞稀くんの時代が来ることを信じています。

ぴかぴかでキラキラのアイドル瑞稀くん!いつもたくさんの幸せをありがとう!!!!!どうか瑞稀くんの努力が実る1年になりますように。