とびっきりの夢をみせて

星の数ほどいるアイドルの中で @rue_kinarahi

恋しい町、ルーザーヴィル

下書きに寝かせていて、気づいたらルーザーヴィルが終わってから半年くらい経ってしまいました。半年経った今、ルーザーヴィルが恋しくて恋しくて……。ルーザーヴィルは私の中でこの先ずっと特別で大切な記憶として残り続けると思うので、やっぱり初主演ミュージカルの感想は何としてでも残しておかねば、ということで必死に書きました。記憶違いなどがあったらすみません!

 

改めて、だいぶ時間が経ってしまいましたがルーザーヴィル全45公演お疲れ様でした!!瑞稀くん初座長ミュージカル!「瑞稀くんのハッピーでポップなミュージカルが見たい」っていう私の願いがそのまま叶ったような作品ですっごく嬉しかった。

 

初回観劇のとき、幕が開いて登場したマイケルがあまりにかわいくて、しばらくはぽかんと「これは現実なのかな??」って思ってた気がします。

瑞稀くんが演じる主人公マイケルはアメリカのLoservilleで暮らすコンピューターオタクの高校生。親友でSFオタクのルーカスと共にアーチシステムに侵入している、というシーンから始まり、清掃員に扮するマイケルが登場。この時点で分かる。マイケル、めちゃめちゃかわいい……。

警備員に見つかってルーカスと共に逃走するところで「未来に生きる」のイントロが流れ、一転してぱあっと明るくなるステージに毎回「始まった!!!」というワクワクが掻き立てられました。そして清掃員の服を脱ぎ捨ててミントグリーンのニット、オレンジのパンツにスニーカー、ツヤツヤの金髪に満面の笑みを浮かべたマイケルがそこに!!!探さなくても"そこ"に瑞稀くんがいる喜びは一生忘れたくないな、と思った。いつもは大勢のJr.の中から一瞬で自担を見つける、っていうJr.担なら必須のスキルでどこにいたって瑞稀くんを見つけられるし!!と意気込んでますが、探さなくたって真ん中にいる、というのが新鮮で本当に嬉しかったです。セットも登場人物たちの衣装もカラフルで、まるでテーマパークに来たみたいでした。

 

ルーザーヴィルとマイケルを通して思ったのは、瑞稀くんは本当にかわいいんだよ〜!!ということ。かわいいキャラじゃなくてシンプルに、純粋に人としてかわいいの!!!ただ顔がかわいいんじゃなくて、見てる側はみんな自然と応援したくなっちゃうし、その愛らしさでストーリーにも説得力を持たせられるスペシャルなかわいさを持つ人。その"かわいさでストーリーに説得力を持たせる"を分解すると、全身から溢れ出る真っ直ぐさとか素直さとか真剣さとか、そういうのがマイケルが仲間にもホリーにも好かれる一因であると思うし、一方でエディに気に入らないやつだなと思われる要因でもある。

だってぶっちゃけマイケルってこのストーリーの中だとまじでコンピューターが得意なオタクってだけじゃない?いやその才能はもちろん素晴らしいんだけど、それを世に出してくれたのも、なんなら最後遠隔電子コミュニケーションを実現させてくれたのもホリーだし。マイケルはだいたいナヨナヨしてた……笑。瑞稀くん本人も「マイケルの自分から行動しない部分はちょっと嫌」とか「実際にこういう人物がいたら近づかないかも」とか言ってて素直で笑いました。

一方ホリーは本当にずっとかっこよかった。「女なのに」とバカにされてもはっきり宇宙飛行士になりたいと宣言したり、エディに言い返したり、マイケルをかばってくれたり、おまけにコンピューターにも詳しいし。かっこよすぎてそりゃマイケルも好きになっちゃうよ……。でも逆にそれを「"女らしく"ない」ってマイケルが批判したりせず、素直に「すごい女の子だ。好き!」ってなったところがホリーは嬉しかったんだと思う。マイケルの才能と、真っ直ぐさ、偏見のなさに惹かれたんでしょうね、たぶん。

 

本髙くん演じるルーカスは、とても人間味のある男の子だったと思う。マイケルとホリーが付き合い出して孤独感や嫉妬心、自分も成功したいという思いから2人を裏切る選択をしてしまう。それは観てるこちら側からしたら無理もないよ〜と思いましたよね。もうマイケルは舞い上がっちゃってルーカスの気持ちを全然慮らないし、可哀想すぎて私が舞台までのぼっていって抱きしめたかった(普通に犯罪)。

最後はレイアとか「天才なGenius」とかルーカスの中の人のこと知ってるジャニオタにはじわじわ来る偶然でした。

みじゅぽん、最初はめっちゃ気まずそうだったのに一緒に過ごすうちに仲良くなっていったのが目に見えてわかって大変微笑ましかったです。最後まで「すごい仲良し!!」って感じにならなかったのも含めて最高に面白くて、新鮮なコンビでした。

 

エディは最後まで何だか憎めないやつだったなぁ…。悪党なんだけど、底抜けに明るいバカって感じで、頭の良い策略とか1人じゃ絶対思いつかないところがある意味でピュアというか……。軍隊行って反省してきてください。山本涼介さん、顔小さくて背高くて細くて同じ人類とは思えませんでした。

ヒューイ、かっこよかった……。なんだかんだ1番悪党の才能がある人はヒューイだよね。策略もヒューイ発案だし。中の人が瑞稀くんのこと「みぢゅ座長」とか呼んでて絶対"こっち側"の人間だろと思いました。

ウェインも愉快で、でも跳んだり跳ねたりスペック高い!裏でもいじられキャラだったらしく、舞台上でも裏でもムードメーカーだったんですね。エディとヒューイとの掛け合い、いつもアドリブが楽しくて大好きでした。

 

レイア姫は個人的な推しです。スタイル抜群でほんとかわいくて綺麗!!歌声もパワフルで上手すぎた。エディにはもったいない良い女!

 

あとはサマンサも超かわいくて歌も上手で大好きなキャラクターでした。印象的だったのが、エディとホリーがキスするシーンで、レイアの方を心配そうに見るんですよ。もうレイアの取り巻きはやめていても、咄嗟に見るのはレイアの方なの。パンフレットで高嶋さんが「レイアやエレインのことも好きだから一緒にいたんだと思う」って話されていて、そこに確かに情はあるんだなっていうのをほんの数秒で表現する役者さんすごい……と思いました。

 

 

曲も全部ほんっとうに良くて、フレーズやメロディも耳に残りやすかった。「勝ち組ルーザーヴィル🎶」とか結構瑞稀担の間で流行語っぽくなってませんでした?私だけ?「ルーザーヴィル」に関しては劇中で繰り返し歌われるけど、途中ではホリーと付き合えてもう負け犬脱出だぜ〜って感じで「過去は捨てちゃえ だって君がいればもう勝ち組ルーザーヴィル」と有頂天だったマイケルが最後は「勝ち負けなんて関係ない ここが1番ルーザーヴィル」って歌うのも泣けた。

「この見た目 この頭脳」はホリー、エディ、レイア、マイケルでそれぞれこの見た目とこの頭脳を持って生まれた意味合いというか、抱いている感情が全く違うところがこの作品の肝だなと思いました。ホリーとマイケルがそれぞれ歌う「自分みたいな人がきっとどこかに」がこの先2人が惹かれ合う伏線なのも良かったです。

「何気ない仕草」は私の瑞稀くんへの感情とリンクして勝手に浸ってた。何気ない仕草に心躍って君に釘付けだよ〜🌟

「やつらに負けるな」「変わり者で何が悪い」とかも勇気づけられる楽曲で大好きでした。この精神で生きていきたい!

 

全体的に爽やかでパワフルで、未だにふとした瞬間、ルーザーヴィルの曲たちが脳内で流れて元気づけられる瞬間がたくさんあります。

オタクだって世界を変えられるんだ!って色鮮やかな世界で自分らしさを貫くマイケルたちを見ていると私だって何でもできる気がした。宝物みたいな日々でした。期間中はもう十分見た!満足だ!って思ってたのに、大千穐楽では名残惜しくて号泣で、というか大千穐楽は周りもほぼ全員泣いてて、謎の一体感が心地よかった。カテコ締めでローラー履いた瑞稀くんが飛び出してきたときは自分でも引くほど泣きました。まるで魔法がとけたみたいに、マイケルの見た目なのに完全に瑞稀くんで、ああ私が好きなアイドルの瑞稀くんだと思ったらもう泣けて泣けて。盛り上げるために速達で名古屋までローラーを送ってもらったと後で知り、さらに涙でした。ブログで「みんなも頑張ってくれた」って言ってくれたのも優しすぎて、この人のこと好きになって良かった〜!と改めて思った。

 

ここからはたくさんある中から厳選したお気に入りについて語ります!思いつくままに書いていくので順不同です。

 

お気に入りシーン①

「負け犬」という名前が付けられた残念な町で暮らす、冴えないオタクで「負け犬」なマイケルとその仲間のルーカス、フランシス、マーヴィン。学校のコンピューター室で4人が会話するシーンは、回を重ねるごとにどんどん仲の良さもオタク感も増していって大好きでした。大千穐楽とか、マイケルが雑誌でルーカスのことぶっ叩いてたり笑 ロングランの舞台って楽しい〜!と思わせてくれたシーンの一つです。

 

お気に入りシーン②

マイケルのジャンプ。私にとってはルーザーヴィルの象徴というか、これを見ると「ああ今ルーザーヴィルを観てるな〜!」と思えるかわいくて楽しくて心が踊るシーンです。

 

お気に入りシーン③

悪党だけどどこか憎めなかった愉快な三人衆たち。エディがキメて効果音が鳴るシーンは、煽られなくても客席みんな勝手知ったる感じで拍手してて楽しかったし、ヒューイとウェインとの掛け合いもアドリブたっぷりで好きでした。

 

お気に入りシーン④

ホリーと初めてお話ししたときのマイケル、「ここここんにちはっっっ!」ってオドオドしたオタク喋りがキモくてかわいかった〜!ルーカスの「おまえどうした!?目バッキバキだぞ!?(クソデカ声)」もじわじわきた。どんどんマイケルとルーカスのオタクっぽさに磨きがかかっていってホリーもちょっと笑ってたのかわいかったなぁ……。

 

お気に入りシーン④

『落ちこぼれ』では「存在価値もないゴミも同然のオタクたち」って客席のほとんどがオタクの会場で歌われるのがシュールで笑いましたね。あともう少し後の、フランシスとマーヴィンが双眼鏡でバドミントン中の女子を覗く場面はオタクのキモさが出てるシーンだと思うんですが、それをこちらも客席から双眼鏡で覗いてるんで重ね重ねすみません……という気持ちに。(マイケル「捕まるなよ…」) 

 

お気に入りシーン⑤

金庫前のマイケルとホリーのシーンはアドリブが楽しかった。「君も僕の金庫に閉じ込めてしまいたい」「マイケル金庫のパスワードはI love youだよ」「君の極秘資料も僕に教えてよ」「君が金庫なら、僕はパスワードになる。僕らの愛は誰にも解除できないよ」などなど、今回は何て言うんだろう?ってワクワクしてた。

 

絶対もっとあるはずなのにいざ書くとなると出てこない!もはや全シーン愛してます!!

 

なんだかもう全然まとまらないけど最後に!

カンパニーの皆さん全45公演素敵なステージをありがとうございました💐そして瑞稀くんミュージカル初座長ほんっとうにお疲れ様でした!!初主演ミュージカル、舞台上でセンターにいる瑞稀くんはキラッキラ輝いていました。カーテンコールでどうすれば良いか終始挙動不審で山本涼介さんとかに言われるままに頭下げたり、共演者の人たちとの掛け合いからも愛され座長ぶりが伝わってきて愛おしさの塊だった。

 

幸せそうに満面の笑顔で歌うシーンが多くて、初めてがルーザーヴィルで良かった!瑞稀くんが「またミュージカルやりたい」って言ってくれて本当に嬉しかったです。実際に歌うことを楽しむ瑞稀くんとリンクしていて、瑞稀くんが演じるマイケルはピュアで真っ直ぐで可愛くて最高に魅力的でした。

 

ポップでキュートで何度観たって明るく前向きな気持ちになれる作品と出会わせてくれてありがとう!回を重ねていくごとにより伸びやかになっていく歌声も、楽しいアドリブの掛け合いも、手拍子で会場が一体になるシーンも、そんな中で素敵な仲間に囲まれて立派にセンターに立つ瑞稀くんも泣きたくなるくらい好きでした。マイケルはもちろん、ルーカスもホリーも、ルーザーヴィルの仲間たち皆大好き!またいつかルーザーヴィルで会いましょう。